劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン
先週金曜日に観てきた。
二度の延期を経て、上映。
間違いなく観て知って損しない作品。
覚えている範囲で感想。
評価
★★★★★
間違いなくいい作品。
劇場で視聴してから、ヴァイオレット・エヴァーガーデンを知らない人におすすめしてしまうくらいにいい作品。とりあえず母に勧めておいた。
導入
まず入りがずるい。
TVアニメの時代から何十年と経過しており、識字率が向上し、自動手記人形はなくなり、手紙が電話に取って代わられている。
TVアニメ10話に登場したアン・マグノリアが亡くなり、アンの孫・デイジーが祖母のために多くの手紙を代筆したヴァイオレット・エヴァーガーデンをどのような人だったかを知るという構成になっている。アンとデイジーは同じ声優さん。
ヴァイオレットが代筆した手紙が、アンに対する母・クラーラの愛が、何十年間にわたってきちんと届けられた。
早くに両親を亡くしたアンであったが、毎年愛が届いたと思うと泣ける。
泣かせにくる入りだったと思う。
手紙というものが身近なものではなりつつある現代に一石を投じる作品
年賀状を出さなくなりもう10年。
手紙は電話にメールにもう代わっている。
それでも祖母から毎年誕生日に手紙が届く。
祖母は電話もメールもできる。だけど手紙が届く。
祖母にとって習慣化しているのかもしれないが、手紙が届く意味を考えたことはなかった。
友達が高校卒業時に父から手紙をもらったという話を思い出した。
泣いたらしい。
電話では、メールでは、口頭では、伝えられない思いはあると思う。
手紙というものについて考えさせられてた。
動画投稿よりもこうやって文字に起こす方が性に合っている。
あえて気になった点
クライマックスの時間設定がわからない。
朝、船に乗るって言ってたから朝かと思ってたら、なんか暗くなっちゃったんだけど、夕方だったのかなぁ?
走る、駆け下りるシーン「君の名は。」っぽい。
最後の花火は正直やりすぎだと感じた。実際の花火と何ら変わらない、そういうレベルの画ではあった。
私は祭りに行くような性格でもないし、「きれいだなぁ」と思っただけだが、
現実世界において今年は祭りもなく、花火をする、見る人も少なかったかもしれない。
だからこの花火を見て「夏が終わったなぁ」と思う人もいるかもしれない。
まとめ
照れくさいから、この作品のテーマにはほとんど触れてない。
心を揺さぶる物語、心に響く音楽、心に残るアニメーションであった。
この映画も一年後、Netflixで観られるようになると思うと凄い。
でも今観ることに意味がある。それがオタクってもんだろ。