アニメ

視聴したアニメの感想を思うままに

氷菓

OPを見ながらしみじみと「この作品やっぱり好きだなぁ~」と思った。不思議とOPやPVだけで泣ける作品というのが存在していて、それがただ単に懐古の情によるものなのか、やはり感動するほどにいい作品であるのか、はたまたその両方かもしれない。

 

自分はアニメから入った勢ではあるが、原作を読むとどうも「氷菓」ではなく、「古典部シリーズ」と言いたがりがちである。

古典部シリーズ」と「インシテミル」の原作者が同じだと知った時、「小説家すごいな」と思ったものだ。

 

京都アニメーション、特にアニメ「氷菓」について語るってのは、なかなか難しい。

だけど、原作含め、この作品を多くの人に知ってほしい。

2期について考えてみること自体、正しいのかどうかわからないのだが、まあ考えてみる。

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あらすじ

省エネを信条とする高校一年生、折木奉太郎は、ひょんなことから廃部寸前の クラブ「古典部」に入部することに。

古典部」で出会った好奇心旺盛なヒロイン、千反田える。中学からの腐れ縁、伊原摩耶花福部里志

彼ら4人が神山高校を舞台に、数々の事件を推理していく青春学園ミステリ。

わたし、気になります!」

 

奉太郎の安穏とした灰色の高校生活は、

この一言で一変してしまった!!

TVアニメ「氷菓」あらすじより

評価

★★★★★

5話にて「氷菓」というアニメタイトルにもなっている、また古典部文集の名前の意味がわかるのだが、 その意味が実に人間臭くて好き。

  

8話冒頭、チャットの会話も二度目以降、誰が誰なのかわかり、面白い。また、供恵姉が怖い。(ほうたる、カットされたの残念。)

多くの人にとって目が活きがちなのは主人公であり、探偵役である奉太郎だと思われる。

でも現実は、多くの人が里志なのだ。ちゃんと憧れ、期待が描かれているのも本作を推せる点である。

だから奉太郎の省エネ主義だけを覚えるのではなく、里志の

「データベースは結論を出せない。」

「ジョークは即興に限る。禍根を残せば嘘になる。」

この2つを覚えるべきだと個人的には思うんだよなぁ。

 

12~17話の「クドリャフカの順番」は学園祭の楽しさというのが表現されてる。

小説の各部員視点で進む学園祭という点においても上手く構成されている。

原作読んでこの話が一番「あぁ、そういうことだったのか~」とミステリあまり詳しくなりにミステリっぽいと思った。

世界観が好きなんだわ

時代を2012年に設定して制作されている。

スマートフォンが普及していないわけではない(ガラケーでもよかったけどなぁ)。

だけどみんながみんな持っているわけでもない。

今の中高校生、未来の学生にはわからない、当たり前の不便さがあった。

これでは懐古厨だな。

 

高山って街が好きなのもある。今年も緊急事態宣言前に一回。

11話ベンチ、なんとなく「特定できそうじゃね?」っとストリートビュー開いて、割とすぐ、1分かからないくらいで発見して自分でも驚いている。

 

氷菓」、「君の名は。」、「ひぐらし」と比較的まわりやすいなと思えてしまう。

キャスト陣

奉太郎と里志の声優さんが中村さん、阪口さんっていうのが熱い。クラナドね。

というかね、一回HPかwikiで観て欲しい。マジで豪華だから。

ちょっとレべチ。

2期はどうなのか?

「いまさら翼といわれても」が出版されたのが4年前と気づき、愕然とする。

文庫本は去年出版されたから、そんな前に感じてなかった。

今このタイトルを見てみると、翼という文字だけが漢字で強調しているのかしら。

 

アニメ化されていない話をピックアップする。

ふたりの距離の概算

まず「ふたりの距離の概算」。

2年生になって古典部に仮入部した新入生との問題をマラソン大会中に推理するという話。

愚者のエンドロール」とだいたい同じ厚さなので、アニメだと4話分?

いまさら翼といわれても

次に「いまさら翼といわれても」。

「連峰は晴れているか」以外の

「箱の中の欠落」、「鏡には映らない」、「わたしたちの伝説の一冊」、

「長い休日」、「いまさら翼といわれても」の5つ短編となっている。

アニメにしたら各1話、全5話って感じかな?

 

個人的に奉太郎がなぜ省エネ主義を掲げるようになったのか述べられている「長い休日」が好き。

アニメではなぜ奉太郎が省エネ主義になったのかがまだ描かれていない。

 

そして「いまさら翼といわれても」。

めっちゃ気になる終わり方するから。

そんでこの話は、「遠まわりする雛」、アニメ22話に通じる話。

結論

結論から言うと、今のストックでは1クール厳しいのでは?

OVAとか挟みながらやるのはありだけど。

ただ、今は空前の劇場化ブーム

ふたりの距離の概算」、劇場でやれるのではないだろうか。

まとめ

多分このブログで書いてきた感想の中で一番熱がこもっていると思う。

それほどにアニメ「氷菓」という作品は、完成度が高い。

音楽、作画、演出。

ミステリ作品であることを強く訴えはしないが、日常に潜む謎を視聴者に提示している。

冒頭にも述べた通り、続きを考えること自体無粋かもしれないが、1ファンとしてアニメ「氷菓」の続きが気になる。

また「古典部シリーズ」の続編も気になる。