旗揚!けものみち
気づけば今年も残りわずかとなり、秋アニメも終わりの時期となった。
「旗揚!けものみち」(以下「けものみち」)はなんとなく観始めたのだが、面白く毎週楽しみだった。
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1話目の衝撃
最初の尻姫ことアルテナ姫のくだりはあまり嵌まらなかったが、終盤にきいてきた。
今気づいたけどひろゆきと尻姫同じ声優さんなんだなぁ。
主人公の源蔵とヴォルフガング・フォン・クラフトマン(以下ボンちゃん)の絡みがとにかく面白かった。この作品を毎週観るきっかけになった。
この作品でボンちゃんが一番好きなキャラクター。
EDで「このすば」と同じ原作者だということに気づき、期待は高くなった。
4話くらいでだれると思っていた
3話まででこのアニメがどう笑わせてくるか分かってきて少し物足りなくなっていた。
これが失速感というやつ。
なので4話観て、その内容次第では切ってしまう可能性もあった。
そうならなかったのは、各キャラの個性が上手く分けられていることに気づき、その個性に一貫性があることに気づいたからである。
4話でよかったのは金のために源蔵のケモナーとしての信念がぶれなかったこと。
そしてそれは源蔵だけではなく、シグレ・花子・カーミラも同じであった。
シグレは思えば1話からずっとお金のことを考えていた(12話まで変わらなかった)。
金欠を気にするのはシグレ1人だけでいいということに納得できた。
他のキャラにもどこか一本芯が通っている部分があり、そこに好感を持てた。
個人的に好きな笑いは、触れられない察するべき笑い。上の4話画像だったり、11話「嬉しい悲鳴ですね。」というセリフの裏で聞こえるカーミラの痛みを訴える悲鳴とか。
各話に一つそういうところがあったからこそ飽きることがなかった。
↓画像だけで笑える。
評価
★★★★☆
OPは物語の内容にばっちり合っている。EDのポップな曲調もギャグの締めに合う。
作画も安定していた。違和感を持った箇所はなかった。
普通に女性キャラが可愛い。配役もばっちり。
物語の展開も今改めて観ると、異世界転移して→仲間増やして→MAOも転移してきて→対決と起承転結があった。
ただ転結が弱かったなーと思う。これは好みの問題になってしまうが、裏切りが欲しかった。ギャグアニメ?、プロレスアニメ?、ケモノアニメ?にそれを求めるのはどうなのって感じだが。
変顔を最初から取り入れず、中盤から徐々に出してゆくことで笑いに幅が出ていた。
変顔が多いと性急な印象を受ける。わちゃわちゃしちゃう。
最後に「けものみち」の印象を割合で示すと、
けもの:5
ギャグ:3
プロレス:2
という感じだろうか。
癒されながら楽しく観れて、どこか熱い作品。