月がきれい
一か月前、「Summer Pockets」の鷹原羽依里役に千葉翔也さんが決まって、しろは役の小原好美さんとのカップルといったら真っ先にこの作品が浮かんだ。
気づいたら一か月経ってしまっていた。もう7月も下旬だというのに、コロナ期間めっちゃ時間あったのに何もしていない。
ハナコの菊田さんがYoutubeで言ってた「一日は長いけど、一週間が短い」という名言?を痛感する。
本作の制作会社はfeelで、東山さんが出演していたため視聴したと思う。ガイラーなら外せない作品。
あらすじ
01 春と修羅
小説家志望の文芸部員、小太郎。茜は陸上部で短距離走専門。中学3年になり、初めて知り合った2人。家族と食事に出かけたファミレスで出くわしたり、運動会の用具係で一緒に作業したりが続き、互いを意識し始める。
評価
★★★★
本作の最大の魅力は初々しさ。「中学生ってこんなもんだよね」っていうのが絶妙だと思う。多く作品に登場する人物たちは、中・高校生だというのに現実の同年齢と比較して、大人びている。自分が同級生とファミレスで遭遇するとかきっと恥ずかしかっただろうなと。
3年ぶりに視聴して気づいたのだが、背景の人物に結構CGを使用している。作品全体を通して淡い色彩なのでCGの違和感が薄れたか?もしれない。
茜の部活を陸上部にした点に好感をもつ。
やっぱり女学生が所属している部活といったら、運動部ではなくて、文化部に逃げるといったら語弊があるが、一般的には文化部が多いと思う。運動部に所属していても描写が少なかったりする。例えば、妹がツンデレでオタクな作品とか。この先数年以内にアニメ化されるであろう「弱キャラ友崎くん」も主要2人が陸上部所属なので、ちょっと意識して欲しいですね。
挿入歌良かった。てか全体通して音楽いい。
毎話EDの会話もよかった。二人幸せになって欲しいなというのは観た人なら思うわけで。でもあれは続に言うifってやつですから。現実だったら遠距離なんて続かず、小太郎と茜は速攻別れ、高校で千夏と付き合いますわ。
本作の欠点をあえて挙げるならば、東山さんの先生役は違和感がある。
べにっぽ今ではレアなのか?
まとめ
大庭葉蔵。この名前でピンとくる人はどのくらいいるだろうか。少なくはないだろうが、多くもないと思う。「紙の書物を読みなよ」とまでは言わないが、時間を有効に使いたい。電子辞書は優れもんで、授業中いじっても怒られず、日本・外国の文学が保存されているため、ぜひ色んな作品を読むことができる。まあ今の時代、電子書籍はタブレットに変わっちまうか。
冒頭に戻り、「Summer Pockets」ぜひ多くの人にプレイして欲しい。スマホでも遊べるし。そんで個人的には、クラナドぶりに京アニでアニメ化されることを期待している。
タイトルと違う話で終わるのは後味悪いので、
本作「月がきれい」は中学3年生の一年間を描いているが、構成か挿入歌の影響か夏のイメージが強い。なので夏に視聴したい作品である。
イエスタデイをうたって
原作未読。
結果ハルちゃんが可愛いくて、リクオがいい奴な作品。
あらすじ
大学卒業後、定職には就かずにコンビニでアルバイトをしている“リクオ”。
特に目標もないまま、将来に対する焦燥感を抱えながら生きるリクオの前にある日、カラスを連れたミステリアスな少女ー“ハル”が現れる。
彼女の破天荒な振る舞いに戸惑う中、リクオはかつて憧れていた同級生“榀子”が東京に戻ってきたことを知る。
榀子を昔から知る少年“浪”により、榀子の過去が明らかになり..。緩やかに紡ぎ出される青春群像劇。
イエスタデイをうたってより引用
評価
★★★
主題歌について
OPはなくEDに主題歌として3曲使われていたが3曲とも曲自体はよかった。ただ3曲使う必要があったかと問われるとわからん。
第1弾主題歌『籠の中に鳥』は普通にいい曲。MVで完成してる。
ユアネス-yourness-「籠の中に鳥」Official Music Video【アニメ「イエスタデイをうたって」主題歌】
曲を演出として使う。第2弾主題歌の『葵橋』を晴ちゃんが実際にそういう場面を見たという比喩として使って次の話へ行くみたいな流れだったら評価できた。
第3弾主題歌『イエスタデイをうたって』はインパクトあった。10話でこの作品終わりなのかと思ってしまうほどの。
話数ごとにED変えるクソアニメと比較すると、この3曲は作品との関連性があり、蛇足だとかそういうのは思わなかった。
~10話
10話までと後の2話とで印象が変わった。
愛とはなんぞや?ってのに釣られて観たわけだが、10話まではよかった。
物語の時代の平成初期の黒電話、カセットテープなど味がある。
中弛みしやすい5・6話でサブキャラだして間をもたせたり。
10話リクオ頑張れーって、いけいけっと応援した人も少なくないのでは。
朝ドラとか観る習慣はないんだが、観る人の気持ちがわかった気がする。自分の生きた時代の物語でなつかしさを感じるんだな。
11話と12話
11話からなんか自分の中で違和感が生じて、榀子の浮気現場見られちゃったみたいな態度が腹立つ。はっきりしろや。
12話リクオのモノローグが全然入ってこない。自分語りなんだけど不自然さを感じた。
個人的に最終話歌流れないアニメは評価しずらい。
今まであったものを削るということは、尺の都合上削るざるを得ない状況ということで、描ける内容は増えるが、カタルシスがない。最後に流れる主題歌を聞くことにより、1クール12話観てきたなとか、3ヵ月あっという間だったなとか感じる。まさにカタルシスがなかった。
10話までは円盤買おうかなと思っていたが、11話観てなんだか雲行き怪しく感じ、最終話観て買わないと決めた。
まとめ
今期アニメの中で期待していただけに終わりの2話が個人的に残念だった。
結局大事なことを言わなかったよな。付き合ってるの?みたいな。
比較しちゃうけど、そりゃ俺ガイルの方が受けるぜ?たぶん。
俺ガイルもぶっちゃけると最終巻読んでしっくりきてはいないけど。
じゃあ正解はと問われるとわからんのだが、俺ガイルの方がまだ近い。
愛だの恋だのって結局よくわからなく、難しいテーマではあるが、しっくりとこなかった。こういうのは受け止める時代や年齢によってきっと変わっていくものなんだろう。
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
梅雨が明ければ夏がくる。
夏を題材としたアニメといえば何を思いつくか。
最近だと「天気の子」、王道でいえば「サマーウォーズ」?
「シュタゲ」、「AIR」も忘れられない。
でもやっぱり個人的には「あの花」。
「あの花」の物語の期間は、夏休みの終わり、8月終盤から9、10月まででどちらかというと秋寄りなのかもしれない。しかし、見直して秋を感じたのは最後の2話くらいだったし夏の作品で問題はない。
「あの花」前にも聖地巡礼という概念はあったのかもしれないが、広く一般に知れ渡った(俺が認知した)この作品の影響が大きい。聖地巡礼について調べている人がいたので、気になる人は検索してみてくださいまし。
秩父は、聖地巡礼しやすいのか他作品と比べ、訪問している人が多く感じる。
まあ夏にサクッと観たくなる作品である。
Galileo Galilei
劇場版も含め本作のOPを担当したガリレオガリレイにこの作品ではまった。
「青い栞」が使われているOPは、円盤じゃないと観れない(ニコ動にある)のだが、「青い栞」のイントロは全曲の中で一番好き。てかガリレオガリレイで好きな曲は、だいだいイントロが個人的に好き。
配信だと劇場版の「サークルゲーム」がOPに使用されているのがちょっと残念。
Aimerさんを最初に知ったのも「バナナフィッシュの浜辺と黒い虹」がきっかけだったかもしれない。
Galileo Galilei 『バナナフィッシュの浜辺と黒い虹 with Aimer』
BBHFになった今も動向は追っているが、ガリレオガリレイほどはまってはいない。
だけど直近の「かけあがって」は面白かったし、ライブストリーミング配信のクオリティがえぐい。毎週やってたけど、今はどうだかわかりません。
劇場版
TVアニメの内容から一年後を描いているが、回想が多め。2/3くらい?
回想多めなんだが、上手く再編成されている。
印象深かったのは、「かくれんぼ」をただ単の「かくれんぼ」にしなかったこと。「かくれんぼ」に意味を持たせたこと。劇場版でやる意味があったし、物語を補っている。上手い。
評価
★★★★
この作品にケチつけるような感受性とぼしい人間にはなりたくない。
正直「あの花」観たことない、知らないって人あんまりいないと思う。実写ドラマ観てないけれど、メインキャストの俳優さん豪華だし、アニメ観ない人も目に入る機会は多かったはず。
評価なんだが逆にかくことがない。
絵は好きだし、OP・EDともにいいし、もちろん物語としても好きだし、声優豪華だし。
欠点は視聴回数を重ねるごとに最終話の泣かせにくる演出への耐性ができるのか、初めて観たときほどの衝撃は薄くなってゆくことか。
また「ってばよ」や「ですよ」の時事ネタを知っている人は懐かしく思えるけど、初めて知る人はどんな感じなんだろう。まあ「NARUTO」は知ってて当然だけど、「ですよ」は今日日聞いたためしがない。
まとめ
コロナの影響で今夏もどうなるかわからないが、コミケもないし、例年に比べ家で過ごす人が増えるのかな。
未来少年コナン
放送は1978年。
前回観たのは、再放送か親父が持っていたというDVDでの視聴で、10年以上前小学生の時だったと思う。
放送は40年前だというのに親父がストーリーとキャラクターの名前をいまだに憶えていた。当時の小・中学生の心に大きな衝撃を与えたことだろう。もちろん今観ても大きな衝撃を得られるだろう。
不朽の名作を観て欲しい。
あらすじ
磁力兵器を使った最終戦争が起こり、地球の地軸は狂い地震や大津波が襲って来て、長い間栄えてきた文明はいっぺんに崩れ、世界中のほとんどの人間は死んでしまいます。物語はそれから20年後の孤島で始まります。コナンがおじいと二人で暮らしていたところへ、一人の少女が流れ着きます。それまで地球で生き残っていたのは自分たちだけだと思っていたので大喜びしますが、そこへ科学都市インダストリアからモンスリーたちがやって来て少女ラナを連れ去ります。その時の争いでおじいは亡くなってしまいました。悲しみを乗り越え、コナンはラナを救うため旅立ちます!
引用元:未来少年コナン公式HP「作品紹介 STORY:」より
評価
★★★★★
宮崎駿監督の完全に監督名義での初作品。この後、「カリオストロの城」、「風の谷のナウシカ」、ジブリへ。
やっぱりコナンが魅力的だな。身体能力が抜群で行動は子供っぽいんだけど、精神が大人。15話で素直に謝るのにハッとさせられるし、この時のコナン演じる小原乃梨子さんの声が絶妙に落ち着いていて個人的に好き。声でいうと、ラナ演じる信澤三恵子さんの声が幼いんだけど、色っぽいっていうあまり聞かない声でよかった。
昔観た記憶はたしかで、22話のコナン、ジムシィ、ダイスがトロッコを担いで水中に潜るのをみて、風呂で真似したものだ。
全体通して血の演出がないのも高評価。小学生5・6年生向けの作品ということで、銃やロケットがとにかくあたらない。モンスリーが言った「たまには当たることがあるのね」が個人的にツボだった。
クライマックス、ギガントでの戦闘も好きで、自分の中での「未来少年コナン」はギガントの翼の上を走るコナンが思い浮かぶ。
好きな話数が後半に多いのは、それだけ前半含め非常にテンポがいいからだと思う。小学生向けの冒険活劇で、ハッピーエンドが見えているから安心して観られる。コナンなら大丈夫、なんとかなるっていうのがある。(これは現代の「俺TUEE」に通じてるかもしれない、通じていない。コナンマジ謙虚。)
まとめ
10年ぶりに観たけれど、テンポがよかった。別に絵も古臭いとは思わなかった。まあこういうものだと分かっていたからかもしれないが。
原作アレグザンダー・ケイ「残された人々」を読んだことないがどうやら暗い話らしい。そんな物語を明るい冒険活劇でアニメにしたことが凄い。
5月からNHKで再放送してる。
来週の土日に1~6話の再放送があるみたい。
「未来少年コナン」デジタルリマスター版、NHKで13日、14日に再放送
今冬、ジブリの新作だけど、「アーヤと魔女」楽しみ。
言の葉の庭
沖縄では梅雨入りがもう既に宣言されているが、日本各地ではこれから梅雨を迎える。
今やアニメーションにおいての雨、天気の描写といったら新海監督の作品ははずせない。
新海監督の作品といったら圧倒的な背景美術がやはり最大の特徴。リアルに描くことは聖地巡礼を後押しする。
御苑、年に数回行っているのに写真がなかった…。
代わりに「雲のむこう、約束の場所」の聖地。
あらすじ
『言の葉の庭』 予告篇 "The Garden of Words" Trailer
新海監督が作ったショートムービーはやっぱりすごいなぁ。
持ち運べる映画
あんまり話題にされてはいないが、持ち運べる映画(何かの雑誌に書かれていた?)というサブコンセプト?があったらしい。
2013年というとiPhone5sが発売された年なのだが、その容量は16、32、64GB。
先月発売されたiPhoneSEの最小容量が64GB。
所持しているiPhone5s16GBの現ストレージ容量がこちら。
その他ってなんだよっと思ったが今でいうシステム関係も含まれている。それにしても16GBはきつかった。
で、映画「言の葉の庭」は46:04の再生時間で1.82GB(1080pHD)。
16GBの場合だけど、一本のしかも46分の動画で一割占めると考えるときつい。
当時のスマホってこんなもんだったのね。月日の経過を感じる。
とまあ、時代に合ったコンセプトがいいよねっという話でした。
感想
「言の葉の庭」は映画→漫画→小説という順に出されていて、角川文庫「小説 天気の子」が309Pに対し、「小説 言の葉の庭」は396P。
順番的に後出しの物語ではあるが、映画「天気の子」の再生時間が1:52:13であったことを考えると、映画「言の葉の庭」に納まらなかった物語は多く、小説まだだよって人はぜひ小説を読んで欲しい。きっとまた印象が変わる。
小説では、映画であまり触れられなかったキャラクターの視点でも語られていて、どのキャラクターも憎めないんだよな~。
「言の葉の庭」には本作以降で見受けられなくなった己の弱さ、気持ち悪さが描かれて、だからこそ共感できる部分が多い。詩っぽさが残っている。
評価
★★★★★
好きなところしかなくて、悪いところがないんだから当たり前。
選曲いいし、「君の名は。」も同じなんだけど、クライマックスにむけてイントロ始まるのめっちゃいい。
孝雄の「あんたは一生ずっとそうやって、大事なことは絶対に言わないで、自分は関係ないって顔して、ずっと一人で生きてくんだぁ!」の後、雪野が何か言うより先に大泣きするっていうのが良くて、またそこに音楽も太陽もすべてが合うってのが、新海監督すごいなぁと思う。
7年経って作画が今と遜色ないって普通に凄くないですか。
まとめ
なんといっても46分という観やすい時間でまとまった内容。
小説でさらに楽しめる。完璧。
映画短いためか小説も結構版伸びてるし、意外と読んだ人多いのかな。
梅雨入る前にぜひ観て欲しい、見直したい作品。
近年の御苑は外国人が多かったが、今年は落ち着くと思われる。
6/2から開園らしいです。新宿御苑HP
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?
もう3年前という事実。
あまり評価の高い作品ではなく、自分も視聴していなかったので観てみました。
あらすじ
もしも、あのとき…夏休み、とある海辺の町。花火大会をまえに、
「打ち上げ花火は横からみたら丸いのか?平べったいのか?」で盛り上がるクラスメイト。
そんななか、典道が想いを寄せるなずなは母親の再婚が決まり転校することになった。
「かけおち、しよ」
なずなは典道を誘い、町から逃げ出そうとするのだが、母親に連れ戻されてしまう。
それを見ているだけで助けられなかった典道。
「もしも、あのとき俺が…」
なずなを救えなかった典道は、もどかしさからなずなが海で拾った不思議な玉を投げつける。
すると、いつのまにか、連れ戻される前まで時間が巻き戻されていた…。
何度も繰り返される一日の果てに、なずなと典道がたどり着く運命は?
繰り返す、夏のある一日。
花火が上がるとき、恋の奇跡が起きる―
評価
物語×
作画◎
音楽◎
キャスティング×
演出〇
本作は1993年に放送されたTVドラマ「if もしも」のアニメリメイク作品。
TVドラマとして日本映画監督協会新人賞を受賞していることからTVドラマの評価は高かったことがわかる。が、それから20数年経ちドラマではなく劇場アニメということで視聴者が変化した。
普段からアニメ観ている者の感想として、
アニメにおける「if/もしも」という枠組みでは、「シュタインズ・ゲート」という金字塔があり、「Re:ゼロから始める異世界生活」という対抗馬があり、アニメ視聴者の目(経験値)は肥えてしまっているわけである。
不思議な玉を投げて、なんか知らないけれど過去に戻って、なずなと一日を繰り返すだけっていうのはどう考えても話として弱すぎる。
企画×
結局は↑に尽きる。人気の俳優、勢いのあるミュージシャンを使えば売れると考えたんですか。
というのを感じたのが、クレジットに担当声優の名前はフルネームで表記されるのに対し、キャラクターは表記されていない点。作中でしかもクレジット直前に島田典道という名前が花澤香菜さん演じる光浦晴子先生によって呼ばれているのに、なぜクレジットで表記しない⁉演者の名前の方が目に入るわ~。
主題歌の「打上花火」は3.5億再生という凄まじい数字を突破している。まあね、この歌で作品が持ち上げられすぎたというのもあるかもね。
評価 ★★
作画自体は非常に素晴らしい。物語シリーズと同じ陣容なのかな。
直江津高校を彷彿させる学校階段とかは、やっぱりシャフトだなと。
渡辺明夫さんの絵は好きで、今夏にリメイクされる「ひぐらしのなく頃に」は楽しみ…なんだが、この「打ち上げ花火」を観た普段アニメを観ない知人が「なんかキャラ絵が違う」って言っていたのが分からなくない。幼いキャラに合わないわけないから、きっと世界観の問題なんだと思う。
演出については電車でトンネルを通過する際、瑠璃色の地球を歌っているときのファンタジーがよく理解できなかったので…。
まとめ
一時間30分ととても観やすい映画なので気になった人は是非みてください。
MOONLIGHT MILE
サムネみてなんとなく面白そうだったので視聴した。
実際面白かった。
あらすじ
大学生時代、世界七大陸の最高峰を制覇した猿渡五郎と、ザイルパートナーのロストマンは、エベレスト山頂からうっすら見える人工衛星を見つけ、次は宇宙を目指す。宇宙へのルートとして二人は別々の道を選ぶのだが…。
感想
2stシーズンで少し失速するが、それでも非常にテンポがいい。物語の中では、かなりの月日が流れていると思われるがそれを感じさせない。
主人公の猿渡吾郎は破天荒で野性味溢れる見た目ではあるが、いざという時に先を見れる冷静さがあり、かっこいいなと思う。
CGでの演出を多用しているが、1stシーズンではよかったと思う。現実世界での実際の動きを求めるというのは野暮というもの。観ていて気にならなかった。
宇宙におけるアメリカvs中国。実際のところどうなのか分からないが、今の世界情勢を考えるとこういう出来事があっても不思議ではないと思う。
毎話OPカットの回収がいつ来るか楽しみだった。
EDのスケアクロウさんめっちゃいい。自分の知らなかったアーティストを見つけることができるのもアニメ限らず作品を観る理由であってもいい。
個人的に一番のポイントは1stシーズン10話の浮かぶハイヒールと転がった眼鏡です。
評価
★★★
評価に迷った。というのも個人的にすごい好きな物語で、1stシーズンはテンポもよく、CGの使い方も気にならなかった。
しかし、2stシーズンの4話以降にでてくる猿渡家がある団地のCGが擁護しようなく本当にひどかった。メカのCGがよかっただけに残念だった。
また、2stシーズンになってからいろいろな困難があって人が死ぬのだが、吾郎の母である猿渡良枝さんの死があっさりとしすぎている。その後の後出し的な設定で感動したのだが、やっぱり急すぎた感じ。
1stシーズン冒頭に2stシーズンラストでもどる構成はおもしろかった。
どうやら原作から変わっている点が多々あるみたいなので原作も読みたい。
まとめ
「宇宙アニメ」で調べるとランキングで上位に出てこないのが不思議な作品。
「プラネテス」、「宇宙兄弟」と比較されてもおかしくない作品じゃないかと個人的には思うが、やはり放送がWOWOWだったということで認知度があまり高くないのが影響してるか。
制作のスタジオ雲雀は聞き馴染みがなかったが、最近はLerche名義でクレジットされることが多いとのこと。ラルケなら知ってた(カニファン)。
TVアニメ「メジャー」もスタジオ雲雀が制作。
1979年設立と歴史ある会社なのでこれを機に覚えておきたい。
Twitterにてまわっていた「アニメ制作会社別にみるキャラの泣いてるシーン」に載っていなかったのでちょっと文句言ってきます。